現状の保険制度では対応できないパーキンソン病のケアに関するニーズは幅広く存在します。パーキンソン病は日本で 29 万人ほどの患者がいる難病であり、急増しています。（全世界におけるパーキンソン病患者数は 2015 年の 690 万人から，2040 年では 2 倍以上の 1420 万人に増加すると推定されている）医療保険制度におけるリハビリでは、日数制限があり、また介護保険では介護度に応じて限度額があります。
そのため、パーキンソン病と生涯付き合っていかなければならない患者にとってリハビリを受ける機会は圧倒的に不足しています。その結果、転倒による骨折で寝たきりの状態になる、認知機能や精神機能が低下する、誤嚥性肺炎を併発して胃ろうになる、など様々な要因で苦しい生活を強いられることになります。